2025年7月22日
シマエナガの音楽のこと vol.1
今回の音楽監督のつぶやきは、「シマエナガの音楽のこと」と題し、少しずつここまでのことを振り返りながらシマエナガの音楽について紐解いて生きたいと思います。
思えばシマエナガの誕生は2020年コロナ禍真っ只中にあります。
Zoomでの顔合わせ、練習を繰り返し、最初の対面練習は2021年1月のことでした。
最初の練習で取り上げた作品は「春」(新川和江=作詩、信長貴富=作曲)でした。
みんなで久しぶりに歌える喜びとそして「歌うこと、合わせることってこんなに難しいことなのか」と実感しました。
声を出すことに制限がかけられ、歌うにも距離を取り、マスクを手放せなかった時代です。
嬉しかった反面、私はとても不安になりました。
困難なことは続き、対面練習が叶ったかと思えば、再び緊急事態宣言の発令とともにオンラインでの練習に…。
そんなことの繰り返しだったように思います。
それでも、初めて立つステージに向けて、どんな環境でも練習を重ねました。
歌えない分、たくさん言葉を語りました。それが画面越しであっても、それぞれがそれぞれの形で音楽と向き合っていた時代だと思います。
だからこそ、対面練習での音楽は本当に尊く、温かいものに感じました。
2021年7月18日、私たちは東京都合唱祭でこの作品を演奏することが叶いました。
団体としては「ひな鳥」の状態だったので、課題はたくさんありましたが、私は女声の歌い出しからこの温かな音楽が大好きです。
こうしてステージでのデビューを飾ったシマエナガ、私としてはぼちぼち、、(でも大きな夢は語っていたのです)と思っていましたが、このときにはずっと続いていくものなのだと思っていました。
今回はそんな初めて演奏した東京都合唱祭での「春」を選択しました。ぜひ聴いてみて下さい。
今年の合唱祭は5回目連続での出場となります。
こうしてずっと演奏できる喜びと改めて襟を正して音楽と向き合わなくてはという気持ちが交錯しながら、毎回練習しています。
8月3日に向けてもうしばらく頑張ろうと思います。